留学した人の良さはネガティブさがないところ – 留学経験者インタビュー:黒川ゆうさん

留学経験者インタビュー 黒川ゆうさん

留学経験者インタビュー:黒川ゆうさん

目次

留学は状況把握能力と判断力を向上させる
目指すのは完璧ではなく失敗しないこと

— 留学に行ったきっかけは何ですか?
黒川さん:昔ロンドンに留学していたんですけど、それは3か月の留学で短かったんです。

19歳の時だったんですけど、海外も初めてでロンドンに行ったんですけど、それが海外の始まりです。「海外行くのって意外と行けるもんだな」って思ったのが最初で。

その後、せっかく大学行くんだったら留学できるところに行こうと思いまして、留学できそうな大学を選んで、入りました。

— どちらの国に行かれたんですか?
黒川さん:アメリカです。

— 最初に交換留学に行く前に、ある程度の基盤となる英語力はお持ちでしたか?
黒川さん:そうですね。でも、それでもTOEIC450くらいでした。

— コミュニケーションを取るのには、特に問題なかったですか?
黒川さん:そうですね、挨拶程度なら。英語が話せるってレベルの差がすごくあって、使える人は少ないですね。

例えば、私は留学した後にも更に英語を使い続けているから喋れるけど、行ったからといって喋れない人もいるので、本当に様々です。

— アメリカに交換留学に行かれた時に、何か困った事はありましたか?
黒川さん:いっぱいありました。それを乗り越えて、だんだん慣れていったり、自分が変わっていったりしていくのかなって。

文化が全然違うので、人の顔をちゃんと見て何が欲しいのか、どうするべきなのかという状況を把握して、次のステップをどう組み立てていくかという能力は磨かれたと思います。

日本って完璧を目指しちゃうんですけど、海外は失敗しない事がすごく大事だったりするんですよ。文法とかもきちっとやっていかないと減点法で引かれちゃいますし、出すものはきちんとチェックするという癖は付きましたね。そうでないと、成績も評価も下がってしまうので。

完璧じゃないけど失敗をしない、ミスをしないというのは、海外の人は意外としっかりしてます。

留学経験者インタビュー 黒川ゆうさん近影

複数のスキルは自分の強み
本質的な付き合いがビジネスになる

— 当時、交換留学で海外に行った時は、どういう企業に就きたいなどの将来の夢は持っていたんですか?
黒川さん:当時はなかったですね、どちらかというとベンチャー志向でした。

大学で「アントレプレナーシップ」という起業論を学んでいて、帰ってきてからそのまま自分で起業しました。

— 帰国して起業されたんですね、差し支えなければ業種をお伺いしてもいいですか?
黒川さん:広告代理店をやっております。もともとオタクだったので、デザインとかをよくしていました。

海外を見ていくと、色んなクラウドワークがあるんですよ。それを見てると、みんなスキルをいっぱい持っていることがわかるんですよ、外国の人は。それで、人って2~3個スキルを持って戦うほうがいいんだなって思いました。

自分が出来る事で相手が出来ない事って仕事になると思ったので、それを活かしてデザインの仕事を選んで、あと営業マンを雇って、一緒に仕事をしていました。

— アメリカ国内で就労された事はないにしても、留学している中で感じ取ったことを踏まえてご意見をお聞きしたいのですけど、営業とかオペレーションの仕方で日本と海外の差は何かありますか?
黒川さん:本質的には変わらないと思うんですけど、ひたすら人間を売っていくという感じですね。

信頼がすごく大事で、移民も多いですし、日本人みたいに出身が同じだからと言って何か買ってくれたり関係が上手くいく事がないんです。ひたすら「僕は○○が好きで、趣味は○○で、○○な特技がある」という風に、スキルや経験を話していく中で気が合って、仕事に繋がっていくというのが多いと思います。

かなり本質的な、人と人との付き合いがビジネスになっているというのを感じました。

— 商談というものにおいて、日本とはかなりの温度差があるということですよね。
黒川さん:そうかもしれません。日本は稟議があると思うんですけど、海外はないので。

あと、実力主義っていうのはすごく強いのかな、と思いました。転職というのはアメリカのやり方なので、スキルをつけて次の良い所へ行って、ヘッドハンティングになっちゃうんですけど、そういうのが多いという話はよく聞きますね。

あと、みんないろんなスキルをたくさん持っているから、結果にコミットするという考え方を持っていますね。

留学経験者インタビュー 黒川ゆうさん近影

若いうちに何かに専念し人生のプランニングを
留学生の強みはネガティブさのなさ

— 今後黒川さんが発信するとしたら、留学経験者に対してどのようなスキルで国内企業に就労したらいいと思いますか?
黒川さん:自分のことを改めて考えてみて、自分は人生で何をやりたいか、という事をそぎ落として考えてみたらいいと思います。その上で、この会社だったらいいなという会社を見つけて、アピールしていくことが大事だと思います。

例えば、銀行に入りたいという人は給料や見栄だったりすると思うんですけど、友人を見ててもストレスや鬱で辞めたりする人が多いんです。

友達に六本木ヒルズで働いてる人がいて、入社3年目で給料も月110万~120万もらっているけど、辞めて起業したいと私に相談してくるんです。それって、結局お金や地位を望んだからで、そのポジションに来て結果人生が楽しくないという風になってしまう。

逆に、人生を長いスパンで見たときに、若いときは何かに専念して次はこれをするとか、最初にざっくりプランを組んでその中に当てはめていく等して会社に貢献していくと面白いし、ストレスもないから楽しいのではないかと思います。

— 決裁権を持つ黒川さんでしか言えない意見だと思うのですが、留学経験者を雇用したいと思いますか?
黒川さん:したいと思います。何故なら、結構クリエイティブな考え方ができるのと、ネガティブさがないんですよ。

留学した人の良いところは、ネガティブさが全然ないところ。ネガティブな人は全て確認してくるんですよ、「~していいですか」とか。話も長いんです。

例えば、私の友達に一緒にアメリカに行った子がいるんですけど、その子はどこに行ってもいつも営業ナンバーワンなんですよ。今はある化粧品会社にいるんですけど、ナンバーワンです。保守的な化粧品会社の中で、一人海外留学経験があるその子は、どこでも飛び込んでいけるし、懐に入っていけるんですよ。

それは自分の頭で考えているからで、マニュアルを読んだ上で、どうしたら買ってくれるかという事を自分でクリエイティブに考えている。お客様と接する時も、さりげなく自分の強みを活かしながら接客できる。それですごい成績を残しているんです。

そういう例もあるので、明るさやポジティブさ、前向きさは留学経験者ならではなのかなと感じます。

友達の働き方を見ていると、圧倒的にレジリアンスというかストレス耐性がすごく強くなりますね。

海外の人と話していると、最初は仲良くなかったけど、話しているうちに仲良くなれると思えるんです。人って「話し合えば何とかなる」っていうマインドがあるんですよ。誰も怖くないし、人間って世界中全部一緒だし、皆と話せばどうにかなるじゃんっていうマインドがある。

そういうのって、国際人的なマインドなのかなと思います。だからストレスもすごく少ないので、結局明るくて良い人になっていく循環が生まれているような気がします。

TIP TOP CHANNELにて動画公開中!