海外留学することで人と文化が分かるようになる – 留学経験者インタビュー:押田菜穂さん

留学経験者インタビュー 押田菜穂さん

留学経験者インタビュー:押田菜穂さん

目次

国の違いは文化の違い
今の職場では毎日のように英語を使う

— 留学に行ったきっかけは何ですか?
押田さん:元々英語の勉強が好きで、海外で働いてみたいという将来の夢があったので、手っ取り早く英語を身につけるには海外に出た方がいいのかなと思って、1年間行きました。

— 行かれた国は?
押田さん:大学生の時に、アメリカのサンフランシスコに留学をしました。その後社会人になってから、カナダに2年半ほど行くことになりました。

— 一度間をおいて、語学留学を二回されたんですね。一回目に感じた事は何かありますか?
押田さん:一回目はまず、海外旅行を数回した程度だったので、長期で住んでみて文化の違いを感じました。食事もそうですし、生活もそうですし、普段使うものから何から全然違うという事を学んで、まずは生活に慣れる所から。後は日本人にありがちなんですけど、日本人同士でつるんでしまって、思ったほど勉強が進まなかったです。

— 二回目に留学をしようと思った背景には何があるんですか?
押田さん:大学生の時に留学をして、その後日本で就職をするんですけど、そこは元々行きたかった外資の会社でした。海外でもバリバリ働いて、海外とコミュニケーションがあって、というのをイメージしていたんですけど、そうではありませんでした。結局、日本のマーケットを担当することになりました。イメージではもっと海外とやり取りをする仕事をしたかったので、その為にはもう少し力を付けないといけないなと思い、二度目の留学をしました。

— 一社目の国内企業においては、留学経験を活かしきれなかった?
押田さん:活かしきれなかったですね。

— 二社目はどの様な業種でしたか?
押田さん:業種で言うと物流の会社になります。毎日のように世界中の国の代理店とやり取りして、現地からそれぞれの物をお客様に届けるといった仕事をしています。

— 現在の二社目では留学経験は活かされていますか?
押田さん:活かしてますね。ヨーロッパ、アメリカ、アジア各国とのメールや電話でのやり取りが業務の半分以上になるので、英語は毎日のように使っています。

留学経験者インタビュー 押田菜穂さん

外国人旅行客が増え、外国人と会う機会も増える
文化と背景を知れば適切なアプローチが出来る

— 現在、就労中に語学力以外で留学経験が活かされているなと思うことはありますか?
押田さん:文化が分かるという事が一番大きいと思います。昔の日本は島国なので外国人の旅行客は少なく、異文化に対する生活の文化や食事、宗教等の理解がなかなか進んでいませんでした。ですが、最近は日本にも外国人の旅行客の方が増えて、外に出ていると色んな国の人々とお会いすることが増えました。例えば「今だったらお昼休み2時間取っているな」とか、「この国は今は宗教的に食事ができない時間だな」とか、そういった背景を考えながら仕事ができます。あとは、一人ひとりの性格なども考えることができるので、置きっぱなしにせず督促しなきゃいけないとか、そういったアプローチも出来ますね。

— 就労中の会社で担当されている中には、どのような国があるんですか?
押田さん:私の会社は世界中の国に支店があるんですけど、私が担当しているところはアメリカ、イギリスがメインです。

— 現在の職場には外国籍の方はいらっしゃいますか?
押田さん:いますね。あまり多くはないんですけど、日本に留学されてそのまま就職された方はいます。

— 国籍はどちらですか?
押田さん:アメリカの方と、ミャンマーの方です。

— 日本語は喋れますか?
押田さん:ばりばり喋れますね。

留学経験者インタビュー 押田菜穂さん

海外出張のきっかけは自分で作ってもいい
日本の今の政治や景気を知っておくことも必要

— 現在の会社の社風と前の会社の社風で、留学経験を活かせられなかった違いは何なんでしょう?
押田さん:社風の違うでいうと、一社目は外資系、二社目は日本企業になるんですね。一社目の外資だと世界中に社員がいるので、求められるものが外国への対応というより日本のマーケットを進化させていくところになるんです。現在勤めている日本の会社は、外国とのやり取りが多いにも関わらずそれができる要員がそんなにいないので、英語が話せるだとか文化が分かるというスキルをより活かせる舞台なのかなと思います。

— 求職者の中には海外出張や営業をしたいという方が多いんですけど、海外出張の際のオペレーションを教えていただけますか?
押田さん:出張が発生するきっかけとしては、私が勤める物流の会社であればお客様がメーカーだったり商社だったりするので、海外のサプライヤーとか取引先がきっかけになります。例えば、調達するものをどうやって輸入するかという打ち合わせに同席させていただいたり、物流の倉庫の見学に行きたいとおっしゃる方と一緒に視察に行くことが多いですね。きっかけは自分で作ってもいいし、お客様に誘ってもらってもいいんですが、特に出張を希望されるお客様の会社に海外支店がなかった場合は、現地の弊社代理店や他の支店にお願いして、宿泊や移動等のアレンジをしてもらって、ツアーコンダクターのように同席させていただきます。ビジネスを今後私たちが請け負って日本に持ってくるにはどうしたらいいか、というのをお客様と一緒に考えるのが、私たちの仕事になりますね。

— 押田さんが考える日本の商談と海外での商談の違いとは何ですか?
押田さん:海外の方が、より時間や話題を凝縮して尚且つフランクにお話をすることが多いですね。日本だと名刺交換から始まり、簡単なアイスブレイクというか、当たり障りのない話をして、商談に移るという形。海外でも流れは同じなんですが、より距離が近く、まず握手をして自己紹介をさせていただいて、自分の家族の話をしたりとか、今日はどうやって来たかという話をしたりだとか、日本の文化や現地の文化の話をしたりとコミュニケーションを長く取って、商談はギュッと凝縮して話すことが多いです。ただやっぱり出張となるとお金も時間もかかっているので、現地に着くまでに大体話は整っているというか、あとは顔を見てご挨拶をする、というのがメインになることが多いですね。

— 商談の際に語学力以外に日本人として必要なスキルは何でしょうか?
押田さん:自分たちのことを話せる力だと思います。相手のことを理解するのはもちろんのことなんですが、だいたいの日本人はそれは出来るので、日本の今の政治の話とか今の景気の動向とかそういったものが話せると、より信頼してもらえる気はします。