幸せになるためにはまず行動すること – 留学経験者インタビュー:大金リサさん

留学経験者インタビュー 大金リサさん

留学経験者インタビュー:大金リサさん

目次

勉強していた美術から、美容の業界へ
語学力0でネイティブの人達に揉まれた1年

— 留学に行ったきっかけは何ですか?
大金さん:元々美術系の勉強をしていたんですけども、その中でパッケージのデザイン等で美容の会社に携わることがありまして、そこで私は美術じゃなく美容の業界に行きたいと思いまして。

日本だと大学を卒業して専門学校に行くとしたら、高校を出て専門学校に行く人と比べて、4年もブランクが出来てしまうんですよね。それをどうすれば埋められるかなと考えた時に、海外へ行ったら箔が付くんじゃないか、と。単純な理由なんですけど、それで留学しようと思いました。

そこでよく「美容の留学ってヨーロッパじゃないの?」って聞かれるんですけど、ニューヨークが世界の中心な部分があったりして、最新の情報がたくさんあるので、ニューヨークを選んで留学しようという風に決めました。

— 留学行く前の語学力はどのくらいでしたか?
大金さん:全くなかったです。志願書みたいなものを書くんですけど、それも友達に書いてもらうぐらい本当に喋れなくて、飛び込んだという感じですね。

— アメリカにはどのくらい行かれたんですか?
大金さん:1年弱ですね。

— 留学の種別で言うと何になるんですか?
大金さん:語学留学ではなくて、専門学校に在学したという形になりますね。

— 専門学校に入学する際、ファウンデーションコース(いわゆる大学進学準備コース)というものはありましたか?
大金さん:なかったです、飛び込みで速攻専門学校に入ったんで。本当に独学で死ぬほど勉強しないと、ついていけない状況でした。

最初のうちは授業にもついていけないし、私のクラスには日本人は1人もいなかったので、全員ネイティブの人達に揉まれて1年過ごしました。

留学経験者インタビュー 大金リサさん近影

追い込まれた状況をあえて作り、壁を壊していく
自分を幸せにできるのは自分だけ

— 語学は独学で?
大金さん:完全に独学です。

— どのように語学学習されたんですか?
大金さん:普通の語学留学とは違って専門学校だったので、特に美容系はアナトミー(解剖学)とかケミストリー(化学)とか、医学がメインなんですよ。

なので逆に言うと、ネイティブの人達も分からない単語ばかり。私たちが医大に行くようなものなので、すごく分厚い教材を全部丸暗記するというのが私の勉強法でしたね。

分からない単語を全部調べて丸暗記していく感じだったので、普通の留学とはまた違う、人とコミュニケーションを取るというよりはまず専門用語、プロフェッショナルワードを全部覚えるというのがメインでした。

— 現地のネイティブスピーカーの人達とコミュニケーション取るときには、どうやって壁を壊していきましたか?
大金さん:授業がさっぱり分からないので、つたない英語でもとにかく周りに聞きまくるしかない。結構追い込まれた状況を、あえて作っていたのかもしれないです。

とにかく聞く聞くとしていたら、向こうも私の言っていることが分からないけど伝えたい事は分かってくれてたので、壁は取っ払っていけました。

— 美容学校ではどの様な事を学んでいましたか?
大金さん:私が通っていた学校はコスメ、ヘアメイク、ネイル、フェイシャルトリートメント、ボディマッサージ等、全ての美容に関する事を学んでいました。

最初はヘアメイクとメイクアップ、次に解剖学とか医学的なもの。その後にやっとエステティックの勉強ができたんですけど、まず覚えることが大事だったので、実技は最後の方でした。

— そして卒業して、帰国をされる…。
大金さん:いえ、その前にインターンで、ニューヨークのサロンで3ヶ月くらい働かせてもらって、その後帰国しました。

— なぜそこで帰国という選択肢を選ばれたんでしょう、現地で働くという選択肢はなかったんですか?
大金さん:なかったです。留学するって決めたのも、自分で美容の会社を建てたいというのから始まっていて、それがまず基盤にありました。

もともと化粧品の会社をやりたかったんですけど、そのためにはしっかりとした箔が付くものがないといけない。美容をやりたい、じゃあエステティックのサロンを持っていないとアンテナショップとして発信できないなと思って。

それでエステティックのサロンをやるなら、まず自分のファウンデーション(下地)が出来てなきゃいけない、ということから留学したので、向こうで働くという考えは1%もなかったですね。すぐに日本に持って帰ろうという気持ちでした。

— 帰国後、一番最初にされた美容活動はどのようなことでしたか?
大金さん:それぞれ違う3店舗のエステティックサロンで、業務委託として働かせてもらいました。個人事業主として、3店舗とも全く違うカラーの、アットホームなところと大手のところと、外国人御用達のような会員制の高級エステサービスみたいところでやってました。

— 通常であればいきなり個人事業主ではなく雇用される側になると思うんですけど、そうではなくすぐそのように動いた大金さんのその突破力とか行動力は、どこから来るものなのですか?留学経験によってそうなったのか、元からお持ちだったのか…。
大金さん:元々自分で何かをしたいと決めたら一直線に行くタイプだったんですけど、ニューヨークの生活でそれが更に大きくなったというか。

日本での生活は本当に周りに恵まれていて、不自由なく親にも育てていただいて、周りの友達にも恵まれていたんです。けれど、ニューヨークでの生活は産まれて初めて一人で全部生活する、一人で全て突破しなければならなかったので、意思がとにかく強くないといけなかったんです。

初めて孤独を感じたし、野心を磨かなければならないシチュエーションになって、もっとしっかりしないと、自分の事は自分で面倒見ないと、幸せにできるのは自分だけだというのを育みました。

留学経験者インタビュー 大金リサさん近影

海外生活は素晴らしいエクスペリエンス
思ったことを形にする努力をすれば人生は変わる

— 今現在はどの様な活動をされてるんですか?
大金さん:今は自分でエステサロンをオープンして、スタッフも雇用して、もう2年4ヶ月くらい運営しています。

— お客様で外国の方もいらっしゃいますか?
大金さん:アジアの方はちらほらいるんですけど、うちの店舗が麻布十番というのもあって、ほんの少しはいらっしゃるんですが、やっぱり日本人の方がメインですね。

— 日本人の留学経験者を雇用する気持ちはありますか?
大金さん:もちろんあります。留学経験がある人は視野が全然違うんです、すごく広くて。

私の考えでは、英語が話せるのがすごいとかではなく、海外で生活したということがすごい宝で、素晴らしいエクスペリエンス(経験)だと思っています。

日本だけだと閉鎖的というか、よそ者の考えは受け付けない、頑固ででも繊細で。そこも日本の良いところではあるんですけど、海外の「力がみなぎっている」感覚っていうのは、留学した人じゃないと持っていない。旅行じゃ絶対に掴めない感覚なんですよ。

なので、留学経験者は今でも雇用したいなとすごく思ってます。

— 雇用する側から見て、現在求職中の留学経験者に対してアドバイスはありますか?
大金さん:皆さん何かしらやりたいことがあって、思うだけなら誰でもできますが、それを行動に移すということが難しいんだと思います。

でも、別に大きなことを今すぐに始めなくてもいい。私みたいに全部捨てて起業するとかまではしなくていいから、少しでも思ったことを形にするという努力をしていくだけでも、人生がすごく変わるかなと思います。

— 最後に、大金さんが思うグローバル人材とは?
大金さん:世界各国の良いところをかいつまんで、そこに自分の出身国だったりアイデンティティのあるものをミックスして、さらに新しいものを作れる人がグローバル人材の鑑かなと思います。

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